絵が上達?簡単クロッキー練習法を40日間やった結果と具体的な方法

簡単クロッキー練習法

絵がうまくなりたいけど
どうやって練習するのがいいのかな〜

「上手な絵」にもいろいろあり、たくさんの資料や練習方法があります。

私の場合は
・もっといろんな角度から絵を描きたい
・動きのあるキャラクターを描きたい
・バランスのよい全身絵を描きたい

という気持ちで、hide先生の「簡単クロッキー」に出会いました。まだ40日間しか経っていませんが、確実に手応えを感じているので、現時点での成果報告をします!

絵が上達すると噂の「簡単クロッキー」練習法とは

「簡単クロッキー」とはプロアニメーターであるhide先生が作った造語で、全身をできるだけシンプルな構造で簡単に捉えた素体的な描き方のことです。

動画を見ていただければわかりますが、ちょっとだけ人っぽいほぼ棒人間を描いていく練習です。

実際の写真や資料を参考にしながら
・台形や四角で腕や足は描かず上半身だけ
・腕を追加する
・足を追加する
・立体感をつけていく

というステップを踏んでいきます。

「簡単クロッキー」練習法のポイント(経験則多め)

やり方はわかりました。ではさっそく毎日やっていきましょう!というのも間違いではありませんが、指示されたことをただするのと、それをする理由や結果を理解しているのとではモチベーションやクオリティーに差が出てきます。

なので、私が「簡単クロッキー」に取り組んでいく中でわかった効率の良い練習のポイントを紹介していきます!

アナログでやる

私は100均の小さめのスケッチブック(11×16.7cm)を使用して簡単クロッキーを始めましたが、めちゃくちゃいい選択だったと思います。理由は以下の通りです。

無理のない1日量(1日1ページでわかりやすい)

hide先生は1日10分を提示していましたが、慣れないうちは10分だと2〜3体ぐらいしか描けなかったので、1日1ページ、30〜40分を目標にしました。小さめのスケッチブック1ページ、と決めると、1日量がわかりやすく、無理のない量で継続しやすいと思います。

手ブレ補正、取り消しに頼らない

デジタルには便利なツールが沢山ありますが、それらは上手い人が時短をするためのもので練習中の人が最初から使うと上達の妨げになりかねません。

特に手ブレ補正取り消しです。

絵が上手い人はフリーハンドでキレイに線を引けたり丸を描けます。結局絵は線でできているので線をキレイに描けることが大前提!手ブレ補正に頼らず、自分で手ブレを抑える練習をします。

また、その練習の際に下手な線引いてしまったら消す手間をかけます。デジタルだったらワンクリックで消えますがアナログだと面倒な上、消しカスも出るし本当に嫌!そのようなストレスをかけて一発でキレイに線を引くことへの執着心を煽ります。

頑張った経過をいつでも振り返られる

デジタルではデータで保存されていくので、どのぐらい描いたのか、どのぐらい上達したのかを認識しにくいと思います。

1つのスケッチブックに毎日1ページずつ描いていくと、その紙の分厚さで自分の努力を可視化できますし、1日目の絵とすぐに比較ができます。

これはかなり大きいメリットだと思っていて、私も何度も何度も見返して上達の喜びを明日へのモチベーションに換えていました

必ず参考資料を用意する(最初は素体がおすすめ)

最初はhide先生のクロッキー動画を0.5倍速ぐらいで見ながら一緒に描くのがおすすめです。

簡単クロッキーに慣れないうちは、実際の写真や上手い人の絵を見ながら描いてもどこを四角で捉えるのかがいまいちわからないんですよね。

5〜10日間ぐらい経つと、いまいちわからないながらも、人体を四角で捉える感覚がうっすら身に付いてるようで、実際の写真や上手い人の絵を見て素体に置き換えることができ始めました。

とはいえ服を着ているものはまだまだ難しいので、私はKindle(Unlimitedのやつ)のポーズ集やアタリ集など素体的な参考資料を中心に練習。

実写を参考にする際も、水着や半裸のもので、体の動きをよく観察しながら描くのが上達への近道だったと感じます。

何か変だな?に気づき始めたらそこを追加で勉強する

最初はhide先生の簡単クロッキーを真似したり、ポーズ集の素体を簡単クロッキーに置き換えたりしていただけだったのですが、徐々に気付きが出てきました。

私の場合は
・四角の奥行きがよくわからない
・頭と首、首と肩がうまく繋がらない
・腰の傾きが捉えにくい

などが最初に出てきた気づきだったと思います。気づきが出てきたらそこを追加で調べます。

四角の奥行きがわからない
→「全身 横向き 描き方」で検索
 など。

hide先生は沢山の描き方講座をYouTube動画で解説してくださっていますが、時には他の先生の解説も参考にしながら自分の悩みを解決する情報を探し、簡単クロッキー+αで練習に組み込みます。

30日を過ぎた辺りから本番絵も挑戦してみる

本番絵とはラフ・ペン入れ・着彩まで済ませた、人に見せられる絵のことです。

当初私はこのスケッチブックを1冊使いきるまでキャラクターは描かない!と決めていたのですが、ある作家さんの作業ライブ配信を拝見していた際に「毎日絵は描いてるんだよ。でもやっぱり本番絵を描かないと上手くならないんだよね。」と仰られてハッとしました。

簡単クロッキーは言わば基礎練習。基礎練が一番大事なのはそうだけど、私たちがめざしているのはクロッキーがうまい人ではなく、その先にあるのです。

なので、30日経って、ある程度簡単クロッキーの精度が上がってきたところで、本番絵を週に1回描きあげることにしました。成果発表会ですね。

本番絵を描いてみて、新たに気づくことがあり、こちらも+αの勉強として組み込んでいきます。その繰り返しです!!!

https://owariyokereba-allok.com/drowing/tools/

「簡単クロッキー」+αを40日間続けてみた結果

上記のやり方で40日間経ったのでその経過を晒していきます(恥ずかしい)。とはいえ、まだまだ練習中なので、下手なのはご容赦ください。

練習前の本番絵をチェック(恥ずかしい)

まずはもともとの私の絵を見ていきましょう。昨年、息子に色鉛筆で描いた、妖怪ウォッチのキャラです。

簡単クロッキーに出会う前の絵

まあ〜なんとも言えないですよね。では10年程前(社会人になってからはまったく絵を描かなくなったので、前作がだいぶ前です)描いたものも見てみましょう。

私の絵は、横向き顔+バストアップばかりなんです。それらの絵も参考資料通りに、シルエットを追いかけたような描き方だったんです。

つまり、自分の絵を動かすことはできない。そこが私の絵の課題です。ここからどれぐらいうまくなれるのか!?

簡単クロッキー1~10日目

1日目の簡単クロッキーをご覧ください。頭身なども意識できておらず、見様見真似なので、体を四角でうまく捉えられていませんね。

5日が経ちました。四角で捉えることはできてきたものの、体の厚みに違和感を感じ始めました。

7日目です。気付きを踏まえて、横から見た体の構造をhide先生の動画で勉強しています。
結構分厚いんだ〜!とか腰って傾いてんだ〜!!という発見。この後から足も描き始めます。

10日目。全身を描くようになりました。素体ではなく写真を参考に描いてみました。だいぶ人っぽくなってきましたが、頭の立体がうまく馴染んでいない気がして頭の構造を捉える練習もしてみます。ムズすぎたので紙粘土で立体を作ったりもしました(苦笑)

簡単クロッキー11~20日目

12日目。全身を描き始めてようやくバランスの悪さに気づいたので、頭身の勉強をしました。遅い。頭も引き続き練習します。

15日経ちました。人っぽいけど線はまだ沢山引いてあり誤魔化していますね。

17日。大好きなヒロアカをポーズを参考に描いてみました。私にはまだ早かった。

簡単クロッキー21~30日目

21日目。写真を見ながらある程度描けるようになってきましたが、今一つ動きに違和感がある感じ。(腰と肩の傾き?)

23日目。マンネリ化してきました。成長が止まった感じ?

28日目。動きの違和感とマンネリ化を解決するべく、理論的に体の動きを解説する本を参考にしました。軸足や重心という意識が抜けていたことに気づきました。

29日目。引き続き理論的に動きを確認しています。首や頭、腰、手首など。この本の後半からの内容はかなり難しく今の私には理解ができなかったのですが、「感覚」ではなく「理屈」で動きを説明してくれるので、とても発見の多い本でした。またいつか絶対見返すことになると思います。

https://owariyokereba-allok.com/drowing/books/

簡単クロッキー31~40日目

32日目、とうとう素体に肉付けをしてみました。悪くはないけど筋肉の勉強を全くしておらず、シルエット(輪郭線)を追うだけになりました。動かしたときに筋肉がどう動くかを改めて勉強する必要がありそうです。

https://owariyokereba-allok.com/drowing/books/

33日、35日目。hide先生が最初から説明していたアクションラインについて、別の先生の解説本を見つけたので勉強してみました。体の大きな動きを表すのに指先や足首の傾き、服や髪のなびきを利用することを発見!

37日目。アクションラインを利用して2人を描いてみました。複数人絵はこうやってバランスを取るといいんだ!!複数人が描けるなら箱(部屋)に入れてみたいな〜と、パースも勉強してみましたがムズすぎてやめました。

38日目。初心にかえって、シンプルな簡単クロッキーを、より立体で捉えるよう影も意識しながら描いてみました。まだまだだけど結構デッサン人形っぽい仕上がりですね!

39日目。アクションラインの勉強がうまくいきているのか、ただの立ち絵ではなく角度のある絵も、そこそこの出来映えになってきました。同時に画角の勉強も始め、絵を完成させる準備を始めます。

40日目。まだまだ線は多い(特に下半身)けど、上半身は比較的1発で描けることが増えました。フカンなど圧縮が強くかかる構図もそこそこ見れる感じに!改めて1日目と比較してみると、、、。い〜や、めちゃうまなってる〜!!!!(個人的な感想です)

簡単クロッキー40日分

40日目の段階でこれだけ描いてきました。頑張ったな~という感覚。やはり自分の頑張りとその成果を一目で確認できるのは、とても良いですね。

練習後の本番絵をチェック(制作過程アリ)

ということで本番絵の出来をチェックしていきましょう。デジ絵を描くのは本当に10年ぶりで、ソフトやブラシの設定などまだ模索中なので、粗はご容赦ください。

簡単クロッキー後の絵(釘崎野薔薇)
釘崎

呪術の釘崎を、苦手な全身絵で描いてみました!!いや~見れるね!?!?ちなみに制作過程はこんな感じ。

S字のアクションラインをベースに描きましたが、「アクションラインを垂直に切るラインがあるとより映える」という法則を思い出し、下描き時点で両手と呪力で横のラインを作りました。簡単クロッキーのおかげで、途中で腕を動かすことぐらいは、わざわざラフを描き直す必要もなくできるようになりました!

ラフの時点で頭身は整えてあるので、線画にする過程で狂うこともありません。上半身や腰の向きを意識できているので、服を描く難易度も下がったように思います。

簡単クロッキー後の絵(怪獣8号)
怪獣8号
簡単クロッキー後のラフ+下描き
ラフ+下描き

複数人も描いてみました。以前は素体で描くという意識がなかったので、複数人を描こうとすると、顔の大きさが揃わないことが多くありました。しかし、線画の前に素体でサイズを調整しているので、5人横並びをしっかりバランス良く描けました。

まとめ:簡単クロッキー最短上達法では!?

いかがでしたか?個人的にはこの練習方法は最短でうまくなる方法だと思っていて、いくらシルエットやディテールを練習しても結局は骨格や筋肉だと思うんです。

内側をしっかりかけるようになれば外側は多少雑でもうまくみえるような印象。今後も練習は継続していきますのでまた成果報告させてください!

あなたのお絵描きライフが
より楽しいものになりますように!!

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